MLインフルエンザ流行前線情報DBのFAQ

【質問】
このデーターベースに症例報告をしたいのですが、どうすればよいのですか。
【答え】
有志のお申し出を感謝しております。このプロジェクトでは、自主的にインフルエンザの発生(迅速診断による診断が必須)をデーターベースに症例報告してくださる方を「有志」と呼んでおります。

小児科医が多く参加するメーリングリスト「JPMLC」や「Ped-ftml」に参加しておられれば、本DBから届くに日集計や週集計に書かれている報告方法に従い登録してくだされば結構です(JPMLCは週集計のみ)。特に管理者にあらかじめ連絡する必要はありません。

どちらのメーリングリストにも参加されていない場合は、「flu-db」という有志のみのメーリングリストを設置しております。こちらに参加のお申し込みをお願いいたします。

本DBには1シーズンに300名以上の有志の先生方が各地から現れます。とてもではありませんが、全員に個別に質疑応答・連絡をすることはできません。なるべく個別の問い合わせを減らすためにメーリングリストを活用するようにしております。少ない人的労働で管理・運営を円滑に行うため、どうかご理解下さい。

「flu-db」のお申し込みは、お名前、勤務されている医療機関名とその所在地、などの簡単なプロフィールを管理者宛に電子メールでお寄せ下さい。「flu-db」メーリングリストへの登録は管理がさせていただきます。

【質問】
同じ地域の医師会の先生からこのDBを教えていただき、地域のインフルエンザの流行を把握するためにインフルエンザの発生をこのDBに報告するように勧められました。この場合でも、「flu-db」メーリングリストに参加しないといけませんか。
【答え】
この場合は、必ずしも当該地域の医師会の先生方が全員「flu-db」メーリングリストに参加していただく必要はありません。どなたか代表者が「flu-db」メーリングリストか「JPMLC」「Ped-ftml」に参加していただければ結構です。

メーリングリストを重視している理由は、前述いたしましたように管理者の負担を軽減することです。有志の先生からすべて個別に対応するわけには行きません。地域医師会の有志の先生から質問や提案があった場合に、その代表の方がいずれからのメーリングリストを通じて管理者に連絡してくだされば結構です。

このようにして、なるべく管理者から有志への個別の応答が最小限度になりますように、ご理解とご協力をお願いいたします。

【質問】
各都道府県のページで、時々、異なった他都道府県の地図が表示されてしまうことがあります。これはどうしてですか?
【答え】
各都道府県の地図は30分毎にプログラムが書き換えておりますが、Webページを表示するタイミングが悪いと地図の画像を書き込み中にWeb表示され、異なった他府県の地図が表示されてしまうようです。そういう場合はしばらくしてから、再表示すると直ると思います。

【質問】
間違ったデーターを入力してしまって、それがキャッシュされてしまい、何度訂正しても正しくデーターが入力されていないといって、登録ができなくなってしまいました。

【答え】
この場合は、ページの末尾にある「ログオフ」をクリックして、キャッシュされている情報をすべて消去して、そして「更新(リロード)」してみてください。その操作でたいてい回復するはずです。他にも入力で不具合があれば、「ログオフ」と「更新(リロード)」はぜひ一度試してみてください。

【質問】
市町村の統廃合があり当県の市町村が一部間違っています。市町村の情報を訂正していただけるでしょうか。

【答え】
ごめんなさい、本DB運用中の今シーズンは、開始時にきめた市町村情報を変更することはできません。これは、まだ実現していませんが、47都道府県の地図を描くソフトに含まれていた市町村の情報にもとづいて市町村データーベースを構成しています。市町村の情報を変更したら、地図を描くこと(マッピング)ができなくなってしまいます。市町村の情報が若干古いことは運用以前に気付いておりましたが、今シーズンでは地図を描くことを優先しました。

少し不便ですが以前の市町村で登録してくださるようにお願いいたします。

【質問】
運用開始以前の症例は登録しても宜しいですか。

【答え】
はい、今年の秋からの症例でしたらご報告をお願いいたします。お手数をお掛けしますが、よろしくお願いします。

【質問】
当院でもインフルエンザの迅速診断キットで診断を行っております。いずれのメーリングリストにも参加していませんが、このMLインフルエンザ流行情報前線データーベースに症例を登録する事はできますか。

【答え】
当データーベースの構築にご協力を頂けると聞いて嬉しく思っております。小児科医が多く参加するメーリングリスト(以下 ML)である Ped-ft, JPMLC に参加していない有志の先生のメーリングリストを作りましたので、ぜひそちらに参加してください(flu-db)。

こうしてMLを準備しているのは、報告してくださる先生からの質問が多く、個別の応答をなるべく減らし管理者の負担を減らすためです。

地域の医師会を通じて有志の先生を募ってくださる先生もおられます。その場合は、代表の先生がお一人いずれかのMLに参加していただければ結構です。そして地域の先生方からの質問があれば、MLで代表して質問してください。そうしてなるべく管理者への直接の問い合わせが減りますように、ご協力をお願いいたします。

 # もちろん、地位の医師会の先生が全員MLに参加してくださっても構わないのですが、。

【質問】
皆さん、どの様にしてデータを入れられているのですか。

【答え】
データーベースへ症例を登録するための練習のページがあります。MLの参加者がどのように症例を登録し、そしてMLと連携しているかを垣間見ることができます。

【質問】
家族全員がインフルエンザを発症しました。しかし、迅速診断は家族の一人しかしていません。その場合、報告するのは家族全員ですか、迅速テストを行った一人だけですか。
【答え】
この場合も迅速テストを行った家族の一人だけを報告してくだされば結構です。そうすると、インフルエンザの罹患者数よりも本DBへの報告が少なくなりますが、それでも構いません。報告数が臨床現場のでの診断数に等しいのが最もよいのですが、本DBの目的は正しい罹患者数を調べているのではなく、発生の立ち上がりを素早く知らせることです。各臨床現場でインフルエンザの診断が相次いでいる事実が共有する事が目的です。

また、診断キットの供給不足の問題もシーズン後半では発生しますし、迅速診断テストを施行した症例のみの報告では、実際の罹患者数よりも報告が少なくなる要因は他にも多数あります。

若干報告数が少なくなるにしても、しかし、そうした報告のルールでもこれまでは、IDWRの報告と本DBへの報告数はほぼ比例していることは大変興味深く感じており、この程度の誤差であれば、診療で流行の立ち上がりを知るのなら十分ではないかと思っております。

【質問】
このデーターベースの流行情報は日常の診療にどのように役立ちますか。また公的な組織からの発表ですか。

【答え】
いいえ、公的機関からの報告ではありません。主に前述したJPMLC,Ped-ftmlなどのMLに参加している先生方からの自主的な報告を集計したインフルエンザ罹患者の発生数です。ただし、臨床症状のみの診断ではなくて、インフルエンザ迅速診断キットを用いた診断の報告を集計しております。こうした試みは前例が無く疫学的にどれくらい事実を反映しているのか明らかではありません。

どうかこのプロジェクトの趣旨と情報の収集方法をよく理解した上で、ご自身で有益性について判断してください。

【質問】
先生のお作りになった、日本地図入力システム大変興味深く拝見しました。これは、地域の定点感染情報や食中毒情報、各病院検査室を定点にした腸内細菌検出状況などに使えそうですね。ソースファイルなどをご紹介戴けないでしょうか。

【答え】
MLなどで連絡が取り合える方同士でデーターベースを共有することは、大変便利で日常の診療に即役立ちます。今回紹介したインフルエンザデーターベースも、どのようにデーターベースを構築したか、そして運営したかなどをゆくゆくは公開するつもりでおります。

今回のデーターベースシステムの概略を申しますと、診療所にODNのインターネット常時接続を契約しております、その上にLinuxのサーバーを運営しております。そしてLinux上でPostgreSQLと言うデーターベースソフト(サーバー)を利用しています。そしてホームページとの連携にはPHPという言語でインターフェースを作っています(2001年よりSQLサーバーはMySQL に変更しました)。

一般のプロバイダー(特にインターネット・サービス・プロバイダー:ISP)との契約ではなくて、ちょっと特殊な環境の元でシステムを構築していると思ってください。しかしPostgreSQLとPHPというのは非常に多くのシステムで利用され実績のあるソフトウエアーです。もしよろしければ私のブックマークをご覧下 さい。

http://www.children.or.jp/bookmark/postgresql.html

付け加えますとインフルエンザデーターベースは、西藤のオリジナルのアイデアではありません。岐阜市医師会でもこうしたオンラインデーターベースを用いて情報の収集と報告を市民に行う取り組みをされております。そして全国的なデーターベースをWebで構築してみようと思ったのは、砂川先生のMLでのプロジェクト提案からです。しかし、プログラムは全くスクラッチ(何もない状態から)書き起こしたものです。

プログラム・ソースは、隠すつもりはないのですが、まったくいい加減なスクリプトがいっぱいあって、恥ずかしいから、どうかご勘弁を、。(^^;

プロのプログラマーならソースを見ないでも何をしているかすぐに分かると思います、システムの担当者に相談してみてください。

【質問】
このシステムは、チェックボタンやテキストを自動的に取り込み、日本地図に自動的に表示する仕組みになっているのでしょうか。

【答え】
う〜ん、正しい説明ではないかもしれませんが、そういう仕組みと思ってください。例えばどなたかがデーターを入力されたら自動的に日本地図の表示も変更されます、でも決して私がいつもそばにいて絶えずホームページを書き換えているのではありません。(^^)

もう少し厳密に説明すると、データーベースから表示に必要なデーターを取りだしてHTMLを表示する前に集計を行っているのです。アッという間なので、実感が湧きません。PHPはスクリプト言語ですが、信じられない早さですね。

→ FAQ Part II

リンク

小児科フリートークML(Ped-ft)
開業されている宝樹真理先生(たからぎ医院・東京都渋谷区)が主催されている小児科医のフリートークをテーマにしたML
http://www.ebisu.net/gairaiml.htm

日本小児科医電子メールカンファレンス(JPMLC)
東北大学医学部小児科の根東義明先生が主催されている各小児科分野の症例検討をテーマとしたML
http://jpmlc.med.tohoku.ac.jp/

感染症情報センター
このインフルエンザ流行データーベースのプロジェクトリーダーの砂川富正先生の所属されているセンターです。
http://idsc.nih.go.jp/index-rj.html

= MLインフルエンザ流行前線情報データーベース =

MLインフルエンザ流行前線情報DBプロジェクトリーダー:砂川富正 
MLインフルエンザ流行前線情報DB管理人:西藤なるを